音楽と映像とガジェットの四方山話

アラ還おじさん趣味の四方山話Blog

クワイヤーの録音



いつも情けないお話が多いのですが、たまにはまともなお話もしないといけませんね。数は多くありませんが、吹奏楽やコーラスの録音のお手伝いをすることがあります。今回は、2003年に録音CD化したときの事を思い出して書いてみます。

●はじまりは
あるWEBサイトの掲示板で知り合った、堺市の主婦から相談のメールが届いたのです。今度、自分の参加しているクワイヤーがコンサートを開くので、きちんと残したい。なぜなら自分たちは、本当は賛美して福音(ゴスペル)を伝えるために、いろんなところに行きたい。でも状況的にそれができない。CDなら、私たちが行きたかったところ、行きたい人のところへどんどん行ける。今まではずっとビデオを作ったが、一回見ておしまいにになる事が多い。いつでもどこでも流れてくるようなCDを作りたくなったとの事です。また前年のコンサートは会場からビデオ撮りしたので、雑音いっぱいになってしまった。良い音で録音する方法はないかといった内容でした。
友人にブラスバンド等の演奏を録音することを趣味としているMSさんがいたので、コンサート当日いけますか? 録音やってもらえますか? と声をかけると即OK。それで会場や設備のこと、会場専属のPA屋さんのこと、PA屋さんの設備とこちらの設備を接続可能か、電源や機材を搬入する場所、そしてメンバーの構成、楽器の編成など数回のメールや昔ながらのメール(つまり郵便)それにFAXなどで取り、機材の規模、録音の方法などをまとめていきました。こちらの誠意に答えてといいますか、びっくりしたのは会場を借りて本番と同じ様に練習をすると連絡が入りました。録音する本人MSさんと私が駆けつけて、会場の下見、PA屋さんとの打合せ、設備の搬入場所などの打合せ。またクワイヤーのメンバーと曲順から、立ち位置までこまかな打合せをしました。(んー金かかっちゃったね。)

●そして本番当日
ゲネプロで音量あわせ、照明、移動、全てやってから、再度配線変更で音量あわせを一からやり直しとなってしまいました。トホホ
コーラスに6本のマイク、ピアノに2本のマイク、ソロに2本のマイク内1本はパーカッションにも使用。合計10チャンネルのマルチチャンネル・ハードディスク・レコーディングです。安全のため予備に、2チャンネルでカセットテープとDATとPCのハードディスクにも録音しました。そして、コンサート終了後、バタバタと機材を片付ける中でPCのデータをCD-Rに焼き付け、カセットとともに、全体を確認してくださいとお渡しして大急ぎで堺から神戸へ帰ったのです。写真の一枚目と二枚目は、そのときのものです。

●後日のトラックダウン
クワイヤーの所属する教会に機材を運び込み、会堂をお借りして、広いスペースにポンとスピーカーを2つ、後ろの方にミキサーなどを設置し、その間の一番ステレオ感の出る場所(特等席)にクワイヤーのメンバーに座っていただいてバランスやエコーの係り具合などを調整しました。いろんなことが出来るので、おーとか、すごいとかいろんな声が出てきてほほえましかったです。


●そしてCDに
CD-Rに焼こうかCDにしようか? との問いに、聴かれる方が同世代(30代40代)が多いだろとなると昔に買ったCDプレイヤーだとかカーステだとCD-Rがかからないこともあるよとアドバイス。それならといろいろ紆余曲折あったのですが、CDプレスとなりました。

またまたここで私の友人のデザイナーに協力してもらい、ジャケットその他のデザインを手がけてもらいました。CDそのものの製作はメーカーに委託、音のデータと印刷のデータの完成品を送って後は、出来上がりを待つだけです。(写真の三枚目は表ジャケ、四枚目は裏ジャケ)僕は、作業の一部のお手伝いと録音する友人、デザイナーの友人を紹介し、形にしていくことに徹しました。たまにはこんなまじめに取り組むプロジェクトもあるのです(笑)。

●CD完成
1曲目から4曲目にかけてだんだんと緊張がほぐれていくのがわかります。黒っぽくないけれど、みんなで楽しんで歌っているのが伝わってきて、ホッとする感じで聴けるCDです。

  1. Come on and Celebrare
  2. Soon and Very Soon
  3. 人の歩み
  4. サマリアの女
  5. 君は愛されるために生まれた
  6. 一羽の雀さえ
  7. Amazing Grace
  8. Always - God is Great(メドレー)
  9. あなたの光を照らして・・・
  10. Jesus Loves Me
  11. Jesus,all for Jesus
  12. 光放つとき
  13. Total Praise