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アラ還おじさん趣味の四方山話Blog

100万円以上のFMチューナー

その昔、ソウル・B・マランツが、趣味でつくったオーディオアンプが友人たちに好評で、友人の薦めもあり1953年にマランツ・カンパニーを立ち上げます。古いオーディオマニアでなくても知っている、有名なステレオプリアンプ Marantz #7、ステレオアンプ Marantz #8、モノラルアンプ Marantz #9、に続いて、マランツに参加したリチャード・セクエラが、1961年のFM放送開始(米国)に間に合わせようと開発したFMチューナーが Marantz #10 、でも時間がかかり放送開始にはは間に合いませんでした。1963年の発売です。
余談ですが、神戸三ノ宮のJAZZ喫茶でいまでも #7 #9 #10 を見ることができます。
このリチャード・セクエラさんが独立して、立ち上げた会社(メインの仕事は軍用レシーバーの製造だったと思います)でコンシューマユースに特化したFMチューナーが SEQUERRA MODEL 1 で 1970年の発売。当時の価格¥1,480,000 あこがれのチューナーです。今と違いプリセットで局が変わる機構はなく手でつまみを回す仕組みです。当時のソースは、レコードと自分で録音したテープとFMが3大ソースだったので、見た目のかっこよさにひかれ、大人になったら買おうなんておもっていました(笑)。
いま中古で20万円程度で取引されています。少し前にアンティークと話のネタに買おうかなと思った時期がありました。しかし、自宅は電波状況も悪く、いつ壊れるかもしれない、修理はできない、そんなものに20万円はもういいやと思いやめました。いまFMは radiko.jp つまりネットで聴いている状態です。オーディオの状況はオーディオ少年だった頃とがらっと変わってしまいました。