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ゴスペルはじめ


納戸の様な所に、死蔵していたカセットテープを廃棄するお手伝いをしました。2,500本はあったと思います。そのほとんどを廃棄しました。こんなに沢山のカセットテープを見たのは久しぶりです。

その中から数本の日本の古いゴスペルの、ミュージックテープが出てきました。ケースと中身が違うなどいろいろ有りましたが、2本だけまともなテープがありました。はっきりした年代はわかりませんが、35年から40年ほど前のものです。

日本に黒人のゴスペルが入って来たのは、1950年代かなと思います。ジャズやソウルのレコードに紛れて入って来たのが正直なところかもしれません。日本人が日本人のために、日本語のゴスペルをつくりだしたのが、1970年前後だと考えられます。PBA(太平洋放送協会)が日本語ゴスペルの楽譜を出したのがそのころです。このあたりが事の始まりになるでしょう。それから数年たったころのテープが写真のものです。時代も時代、ギター片手に歌を歌うフォークシンガーから、ニューミュージックに移りゆく時代ですから、ゴスペルといってもフォーク調の曲なのです。実際のところゴスペルフォークとよばれていました。

僕自身は、1975年頃に、黒人霊歌、黒人のゴスペル、そして1970年から始まった日本語のゴスペルを同時に聴き出すといった不思議な体験をしています。いまでもそれらの音楽や、それから派生した音楽を楽しんでいますが、自分の原点にであったような一日でした。