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タンゴの節句

お袋は、兄貴(僕からすればおっちゃん)が自作した管球式ラジオで、よくタンゴを聴かされたそうです。お袋にすれば青春の音楽は年代的にはハワイアンかなと思うのですが、アルゼンチン・タンゴなのです。
当時、早川電機(現シャープ)が提供のタンゴの番組があって、演奏は早川真平とオルケスタティピカ東京、歌は藤沢嵐子さんだったそうです。お袋はそんな話をしながらタンゴのレコードやテープを流していたので、僕もタンゴは聞き慣れていて好きな音楽です。好みもお袋の影響で、コンチネンタル・タンゴではなくアルゼンチン・タンゴです。
それで毎年5月5日は「タンゴの節句」ということで、家の窓をあけて大きな音でタンゴをかけます。ご近所の方に、道行く方に「端午だからタンゴね」とクスッと笑っていただこうとやっている恒例行事なのです。今年で35年ぐらいになるかなぁ。
話は変わりますが、神戸の南京町の南に金融街?の栄町筋があります。その昔、神戸に証券取引所があったからなのでしょうか、銀行などがずらっとならんでいました。そのまた南に乙仲通と呼ばれる道があります。乙仲さんと呼ばれる海運関係の会社が立ち並んでいたからだそうです。(乙仲=乙種海運仲立業)その近くに「コットン」という喫茶店がありました。
古いタンゴのレコードをかけている喫茶店。往年の名器(オーディオ)でかけられるその音を聴きたいと思っていましたが、オーナーもママも亡くなり閉店しました。あのレコードたちはどうなるのだろう。日本は、本場アルゼンチンでも手に入らないレコードまでが流通する国なのです。きっと多くのコレクションの中には貴重な音源もあるのでしょうね。ある意味文化遺産です。どこかで保存されたらいいのになぁ。近所のAM-KOBEあたりが引き取って放送にでもいかしてくれたらなぁ。実際珍しい音源借りてきてよく放送していたしなぁ。レコードはその後どうなったのでしょうね。