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僕のスピーカーの選考基準?

お金がない中学生オーディオマニアが欲しかったスピーカーは、いきなりスタジオモニターでした。自分の聞いている音楽が作られている現場で、モニターとして使われている物だと、その現場に近い感じで聞けるのではないかと単純に思ったからです。
それで、オーディオ雑誌に出てくる録音現場の写真でよく登場したのが、604ユニットを使った、ALTEC 612A(銀箱)でした。でもとても無骨なので、家庭用のALTEC 620Aがいいな、お家に置くならこれだろうなと思いました。
でも、お店に行くとJBLOLYMPUSが鳴っていて、なかなかおしゃれなんですよね。それもあってALTEC よりJBLに目と耳が行ってしまうのです。当然畳の部屋には合いませんが、デザインに惹かれました。
またまたオーディオ雑誌を見ていると、スタジオの壁に大きなシステムがはめ込まています。JBLのモニターが結構活躍しているのを見ました。お店で見るJBL4350は大きすぎて到底家に置けない、4343でも大きすぎる、4320を建築用ブロック数個積み上げて使うのがいいかな? いややっぱり無骨だから家庭用のL300が似ていていい。縦一列にユニットがならんでいるし、斜めになっているので、ブロックはいらなと思いました。
そこへ、BBCのモニターはQUAD ESL-57と情報が飛び込んで来ました。後にPHILIPS Recirdsのモニターにも使われていることも知ります。あの椅子の背もたれみたいなの?と思いましたが、お店に聞きに行くと、今まで聞いてきた物とは違ってとても繊細なサウンド。一気に惚れてしまいました。JBL OLYMPUSのような美しさ、家に置いても違和感のないデザイン、OLYMPUSのようにデカくない、そして透明度の高い音色にびっくりしました。極めつけは、Mark LevinsonのH.Q.D.Systemに使われたことです。これが決定打となり、大人になってから、MARTIN-LOGANのCLSを使うこととなったのです。

スタジオの写真を見ていると大きなミキサーの上にAURATONE 5Cがよく乗っていました。家庭ではスタジオモニターの様な物を使って聴く人はまれなので、家庭用オーディオの質を考えて、エンドユーザーでの音の出方の検討をするために使われていました。英国ではBBCの規格で、LS3/5のような小型モニターが使われていましたが、そのうちニアフィールド・モニターと呼び名が変わってYAMAHA NS10M(ビッグベン)をよく目にするようになりました。
ラージモニターで録音中の確認、ニアフィールドモニターで定位というかミックス、そしてAURATONEが受け持っていたエンドユーザーの環境再現は、ステレオラジカセが担うように変わってきたとのこと。今ならラジカセでなく、そこそこのヘッドホンで確認でしょうね。
今はラージモニターもニアフィールドモニターもアンプを内蔵したパワードスピーカーにどんどん変わっていってます。時代とともにどんどん変わっていくのは世の常ですね。
我が家もMACにつないでいるスピーカーはYAMAHA NS10Mです。結局、スタジオのスピーカーの影響をもろに受けまくっております(笑)もちろんMARTIN-LOGANは、真剣に聞いてこれだと思いましたよ。リボン型のスピーカーも捨てがたい魅力もあり、実はそれも欲しいなぁと思っています。

選考基準は?と今問われれば、解像度の高さ、定位(サウンドステージが見える、ハイトである)、そしてデザインの素敵な物です。割と単純です。