音楽と映像とガジェットの四方山話

アラ還おじさん趣味の四方山話Blog

フェザータッチ

住居にしろ、仕事場にしろFM波の状態が悪く、長い間FMは車の移動中に聴くソースとなっていました。でもサイマルラジオの radiko.jp が始まり放送をよく聴くようになりました。もちろんじっくりではなく仕事中のBGMとしてですが。そんなこともあり、ラヂオ(ちょっとレトロな機械はあえてこう表記しています)やチューナーに関する想い出がぽろぽろとでてきましたので、Blogに書いているしだいです。
今となっては死語なのですが、フェザータッチで局を変えることができるチューナーのお話です。羽がふれても動作する(ような)ということでフェザータッチなんですが、機械式のボタンが普通の時代でしたから、「さわるだけ」は驚きと未来を感じさせました。
オーレックス(東京芝浦電気のオーディオブランド)の日本初?のシンセサイザーチューナー ST-910(1974年発売 定価¥280,000)馬鹿高いでしょ。手で回すつまみもなく、透明のパネルに、1から7の番号があって触れると局が変わるのです。本当に驚きのチューナーでした。もっと高いセクエラよりも、プリセットができるからこちらの方がいいと思えるデザインでした。
当時まだ東芝の社員だった川崎和男さんのデザインです。今は世界的なデザイナーですし、大阪大学の教授もされいますし、医学博士でもある非常に多才な方です。あとでわかった事ですが、なるほどと思いました。
当時中学生だった僕にはチューナーだけで28万円ですから手も足も出ないですが、それでも、ほしい、ほしい、どうしてもほしいと思えるものでした。良いデザイン、時代を変えるような商品はいつまでたっても記憶の中に残るのだなとあらためて思いました。