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アラ還おじさん趣味の四方山話Blog

手帳からPDA

子どものころ「スパイ手帳」がほしかった。結構高価だったので、人が持っているのをうらやましく見ていたのを覚えている。サンスターのスパイ手帳と覚えていて、なぜ歯磨粉を作っているサンスターが手帳を作ったのだろうかと思っていた。TVでスパイ大作戦(現在のM.I.)が放映されたのを見て、スパイごっこがはやると確信したサンスター文具が開発した商品だった。そう「象が踏んでも大丈夫!」の筆箱が有名なあの会社の商品だったのです。
すっかりスパイ手帳のコトは忘れて大人になり、仕事で手帳が必要となってきた、弟が見つけてきた、システムダイアリーという多機能手帳を購入と同時に、スパイ手帳がほしかった時の気持ちがよみがえってきた。いろんなリフィルや機能を加えて楽しんだ。胸ポケットに入るかわいいやつだった。
システムダイアリーを作った奈良總一郎さんのアイディアをベースに、シャープが電子手帳を開発。手帳といえるような代物ではなかった。しかし手帳とデジタルの融合に夢をもった。
ファイロファックスの俗に言う聖書サイズの6穴手帳が上陸。聖書サイズといっても日本の聖書ではなく、欽定訳つまりキング・ジェームス・バージョンの聖書のサイズということです。この手帳にノックアウトされて、システムダイアリーから最初の載せ替え。胸ポケにはいらない。手にセカンドバッグのようにして持ち歩く生活がはじまる。
ロータス・オーガナイザーが出てくる。とりあえずこいつにデータを入力。それをファイロファックスの白紙のリフィルに印刷などして、デジタルと紙の融合を試みる。でも面倒くさい。手書きにはかなわない。だんだんファイロファックス一本にもどっていく。
アップルから NewtonOS を載せた MessagePad が出てくる。PDAと呼ばれた商品。大きさが少し問題だが、ほしい、、、。しかし会社のおじさんたちはシャープのザウルスを使い出す。いろいろなお仕事ツールを作り、共有するために、なんとなくいやだが、生まれて初めてのPDAとしてシャープのザウルスを購入。しかし、好きでもないものはあまり触らないまま下取りに出してしまった。
PalmPalm Pilot を出す。弟はパッチを当て日本語化していたが、僕はそんなのが苦手だし嫌いなので、日本語化された商品がでてくるのをいまかいまかとまっていた。IBMPalm社からOEM供給を受け日本語ローカライズしたPilotを出す。もちろん購入。PCとのシンクが始まる。このときからファイロファックスは、お守りとして鞄の中にいるだけの存在となる。
Palm Pilot が調子悪くなったのでSONYPalmを購入。しかし、だんだんPalmを取り巻く環境が悪化。その頃携帯のPDA機能は使い物にならないようなもの、スマートフォンにしようか?
使い始めたiPod にこっそり付いている PDA 機能が発展してくれ!と願いをこめる。
iPhoneアメリカで出た! まっていました。GSMではなく3Gにならないかと待つ。そして3GSになって購入。データの載せ替え。鞄のお守りファイロファックスも長い間お疲れ様。1987年4月から2009年まで22年間ありがとう。動態保存します。
しかし、スマートフォンといわれる iPhone3GS だけでは困ることもあるので、小さな紙の手帳も持ち歩いている。これが現時点の現実かな。